大田区というひとつの完結した世界があり | 松岡宮

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ポエトリー
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    歌詞

    水は優しき 大田区
    空の広き 大田区
    母なる大田区と ひとがいう
    足元に絡みあう夏草の思惑

    大田区に住んで しばらくして気づいたこと

    ・・・絡み合っている糸がある・・・
    ・・・見られている視線がある・・・
    ・・・あなた 誰 どこから来たの 誰の紹介で なぜここにいるの

    風船の糸を握るめざとくて優しい手のこと
    一匹狼はすぐにご飯を与えられ どこかに所属せざるをえない大田区よ
    落下傘は暖かく出迎えられて すばやく誰かの陣営に入らされる大田区よ
    長生きのかあさんが今日は駅前で見慣れない人を見たと夕食時に報告する
    大田区よ

    大田区というひとつの完結した世界があり
    水は優しき 空の広き
    美味しい空気が味わえて 伸びたい草は夏ざかり

    川崎を見るな 品川を見るな 世田谷を見るな 太平洋も見るな
    ただ 大田区内だけを見ていなさい
    草は足首に絡まり 
    風はほほに忠告をする

    たいくつの暇がないほど会合好きな同業者たち
    知り合いの知り合いはもう知り合いな大田区
    思惑の風船は ぶつかりあって 仲よくなって 握手して

    ・・・どうして仲よくなろうとするの?
    自由な風船はもう  ひとりぼっちではいられない
    「あなたはここで生き ここで認められ ここで幸せな一生を終えるのだ」
    「路上駐輪を許さぬ目 みんなの目」

    もう大田区を出られない
    出るときは全てを棄てるとき
    もう大田区を出られない

    みんなともだち
    みんなきょうだい
    みんなかぞく
    みんななかよし

    優しい仲間に囲まれて ときどき 自由な空を 恋しがる

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