ゲームミュージックコンテスト2014

結果発表 | ゲームミュージックコンテスト2014

RPG部門 (審査員:景山将太 氏)

最優秀グランプリ

迷いの森
審査員コメント

冒頭のSE・動物・鳥たちの鳴き声をうまく混ぜて、全体を通して作家の方の独自の世界観がうまく表現されています。ストーリー性もあり、惹き込まれます。
途中から入るコーラスワークがとても美しい。
ハーモニー・和声も凝られていて、とても心地よい。
声を入れるという取り組みに挑戦しているところも素晴らしいですね。
本作の独創性と世界観構築がうまく、この曲が流れるRPGをやってみたいと思わされる楽曲自体の持つ魅力、聴く人を惹き付けるサウンドであることから総合的に判断し、この曲を最優秀グランプリに選ばせていただきました。

準グランプリ

Random Encounter++
審査員コメント

アプローチが斬新、とてもおもしろい楽曲構成でした。楽曲もとてもカッコよく素晴らしかったです!
8bitミュージックのアレンジ、音色作りのツボを完全に押さえられており、展開も含めてとてもおもしろい。
このコンテストで最もインパクトのある楽曲でした。

Welcome!【ゲームミュージックコンテスト2014RPG部門準グランプリ受賞曲】
審査員コメント

アイリッシュ、ワールドミュージックとしての構築・完成度がとても高く、素晴らしいですね。
最初に聴いたときのインパクトがとてもよかったです。音色のチョイス、打ち込み、ミックスもとてもうまくまとまっており、とてもよいと思います。
酒場の賑やかで盛り上がっている雰囲気が出ていて、とてもよいです!

優秀賞

水の都
審査員コメント

世界観を作るのがとてもうまい印象を受けました。
楽曲の構築、音色の選び方、アレンジ、ミックス含めてとても完成度が高いです。
冒頭のイントロからぐっと惹き込まれた楽曲でした。

町の音楽G
審査員コメント

オーケストレーションが上手で、とても賑やかで明るい雪国の街の雰囲気が表現できています。
曲の展開、構成もばっちりで、表情豊かな、聴いていてわくわくするメロディで素敵な楽曲ですね。

王国の記憶
審査員コメント

とてもメロディが美しく印象的で、切なく、悲しく、胸をえぐるような、泣けるシーンの音楽として、とても完成度が高いです。
一度聴いただけで、深く耳に残る楽曲でした。
想定しているシーンにもぴったりはまりそうですね。素晴らしいです。

審査員特別賞

勇敢な戦い
審査員コメント

ファンクでバトル曲は斬新でおもしろいですね!とてもおしゃれで、カッコよいです!
特にスラップベースの打ち込みが秀逸で素晴らしい。オルガンもいい味出してますね。
このジャンルの楽曲として、とてもクオリティ高く構築できています。
ブラスが生だったら格段にカッコよくなるでしょうね!とても気に入りました!

佳作

人、花の如し
審査員コメント

楽曲の構成、響き、コード感、展開、盛り上がりがおもしろいですね。
不思議な空間に迷い込んだような世界観をとてもうまく描けていると思います。

Seanchas jig
審査員コメント

ストーリーのイメージに合った、楽曲を的確に書けているところが素晴らしい!
民族音楽の要素についてもしっかりと押さえられていて、よいと思います。

バトル1
審査員コメント

メロディアスなバトル曲はテンションが上がりますね!
口ずさめるキャッチーなメロディ作りがカッコよく、素晴らしいと思います。

【変拍子】山の麓にある街
審査員コメント

変拍子のギミックを巧みに利用し、楽曲としてうまくまとめ、成立させているところが素晴らしいと思います。
聴いていて、とても心地よいサウンドです。

いざ、闘技場へ
審査員コメント

オーケストレーション、オーケストラの打ち込みの完成度が高いですね。
楽曲のまとまり、クオリティも高く、荘厳で緊張感のある雰囲気が出ていると思います。

悠久の空へ
審査員コメント

曲の前半の楽しげな雰囲気、アレンジも含めてとてもよいと思います。
民族音楽の要素をうまく取り入れ、全体として展開も豊かでポップなサウンドに仕上がっています。

Tears of Ruins (Long ver.)
審査員コメント

世界観構築がうまく、SEの使い方、ギミックの持たせ方も特徴的でおもしろいです。
後半の盛り上がり部分のメロディも情感たっぷりで素敵です。

beyond  "0"
審査員コメント

世界観構築がうまい。とても美しいメロディで展開も美しい。
世界観を表現するテキストも明確で、ゲームのイメージをしっかりとらえながら音楽を制作しているところも素晴らしいです。

総評

トータル700曲を超える多数のご応募をいただいたと伺っております。ありがとうございました!
一次選考通過曲43曲を全て聴かせていただきましたが、どの曲も非常にクオリティが高く、ジャンルも多岐に渡っていて、グランプリを選ぶのは正直かなり悩みました。

それぞれの曲に込められた楽曲への想い、ゲームのシーン、ストーリーの設定、メッセージが伝わってきて、とてもわくわくしながら1曲1曲を丁寧に聴かせていただきました。

審査については、楽曲(作曲・編曲)自体のクオリティはもちろん、曲想のアイディア、 音色の選び方、音源の質、打ち込みの精度、ミックスについても加味した上で総合的に判断させていただきました。
やはり驚きや意外性があった方が自然とポイントを高くつけているかもしれません。

1点もったいないなぁと思ったのが、応募いただいた楽曲の中には既存のRPGの音楽、ジャンルをなぞらえたものが見受けられ、「○○っぽい」というところを抜け出せていないのが惜しいなぁと思いました。
新たなアプローチを創造しようという意気込み、斬新なものに挑戦する姿勢があった方が、みなさんそれぞれの作家性が出て、よりオリジナリティの高いものが生まれると思います。

そのためには、なぜその楽器・音色を選び、なぜその音をそのように重ね、そのハーモニーを構築したのか。なぜその調にしたのか。
全ての選択に理由があるはずで、作家の意図が見える音楽であることが望ましいですね。
それを意識することで、様々なアプローチを意識的にコントロールすることができます。

僕もみなさんの楽曲を聴かせていただき、勢いとパワー、刺激・元気をもらいました!
これから作家・クリエイターとしてお互いがんばっていきましょう!

アクション/格闘ゲーム部門担当(審査員:黒田英明 氏)

最優秀グランプリ

SFファンタジー・アクションRPG
審査員コメント

アクションRPGとはまた境目のジャンルを攻めてきたな、と思いました(笑)。
演出含めよく考えられていて、とても良いと思います。SEに配慮がなされているという点においても高ポイントです。
想定されている場面の中では2:16~がプレイパートとのことですが、ここでは例えばパーカッションの全部または一部をステムに分けて他パートと同時に再生し、初めは音量を0にしておき、重要なポイントを通過したときや自機がパワーアップしたときなどに音量を上げてパーカッションが加わってくるようにする…などといった使い方をしても面白いかもしれないなと思いました。こうした、インタラクティブな演出との相性も良さそうだということも考慮し、トータルとしてグランプリに選出いたしました。

曲自体の内容について細かな点で言えば、個人的な好みの部分もあるかもしれませんが、
○プレイパートに関しては、現状バックが白玉や一定の刻み、あるいはメロディと完全に縦の軸が揃った動きをしているところが多いので、対旋律的な成分をもっと増やすなどして彩りを増やしても良いのではないかと感じる
○主題部分の伴奏については上記に加え、3度の音が欠けているなどしているところも多く、響きが若干物足りなく感じる
○4:08~など、金管が低い音域で密集配置になっているために、弦とあいまって少し濁って聴こえる
など、まだまだ磨けば光る要素があると感じます。今後も、さらに素晴らしい楽曲を届けていただけることを期待しております!

準グランプリ

Good Day To Die
審査員コメント

和声的にかなり洗練されていて、聴いた瞬間に、おお、と思いました。
映画音楽の巨匠たちからの影響をひしひしと感じます。とても完成度の高い楽曲だと思います。
他方、詳細な情景描写などがないため、映像など音楽以外の要素とのマッチングという点では判断が難しいところでした。
また、ループできるような構成になっていないことなど鑑みると、おそらくはゲームのプレイ中のパートというよりは、カットシーン的なパートをイメージされているのかなと思います。そうなってくると、ゲームならではの要素という部分ではだいぶ薄らいでしまうため、今回のコンテストの趣旨と照らして、惜しくも準グランプリということにさせて頂きました。

Biolence
審査員コメント

ド頭でしっかり「つかみ」のある構成は、ともすればなにかと飛ばされてしまいがちな(笑)オープニングタイトルというパートにふさわしい形に出来ているかと思います。こういった音楽ではリズム隊の音色作りなどもかなり重要になってくると思いますが、量感のあるドラムなどとても気持ち良いです。とてもカッコいい曲だと思います。

「金管をメインに据え」とのことですが、シンセが相当前面に出てくるバランスになっていることもあり、どちらかというとそちらがメインになっているような印象を受けました。何を主役にするのかを考えつつミックスを行えば、さらに意図されたようなサウンドに近づけることができるのではないかと思います。また細かなところですが、最後の余韻がブツ切れになってしまっている印象を受けたので、もう少し後ろに余裕を取ってトラックダウンしてもよかったのかな、と思いました。

審査員特別賞

ハッキングオン
審査員コメント

今回聴かせていただいた中では最も個性の際立った曲でした。コメントを拝見すると、世界観についての言及で真っ先に「パプリカ」の名前が。平沢進さん良いですよね…とまあそれは置いておいて。

おそらくはあえてベタなセオリーを逸脱しているのだろうな、と思われる個所がいくつもあります(それだけに評価の難しいところでもあります)。微妙にリズムが崩れたり縦のラインが崩れたりしているのも、「気持ち悪いのが逆に気持ちいい」という矛盾した感覚を覚えてとても面白かったところです。

正直なところ、コメントを拝見してもなおどんなゲームで使用されるのか想像が及びませんが、もしそれが実現するのなら、そのゲームはどんなものか見てみたいと思わされました。そういった意味を込めて、「審査員特別賞」とさせていただきたいと思います。

Opening
審査員コメント

本編に入ってからのグルーヴがとても格好良いです。おそらく、目まぐるしく格闘シーンが切り替わるような映像にピタッとはまるのではないでしょうか(実際にどのような映像を想定されたのかはわかりませんが)。

こちらも映像次第かとは思いますが、飛ばされてしまいやすいオープニングでの用途を想定されていることを考えると、冒頭部分にももう少しキャッチーな要素があるとより良いのかなと思います。また、中盤から入ってくる弦は、パート数的におそらく2本?しかないと思うのですが、和声的に少々物足りなさを感じます。音色的にもおそらくもっとアタックの強いものの方がリズムを損なわず合うのではないでしょうか。シンセベースがいるので、コントラバスを抜いた4本などにして、もっと肉付けしてやるなどすると、より弦の存在意義が増すのではないかと感じます。

総評

通常の作曲コンテストとは異なり、ゲーム、しかも実在するゲームではなく作者がめいめいにイメージしたゲームの音楽ということで、考慮すべき要素が非常に多く、なかなか審査は大変なものでした。通常の作曲コンテストであったり、映像につける音楽のコンテストであったりしたならば、おそらくまた違った審査結果となっていたのではないかと思います。
コンテスト開幕時にコメントさせていただいた通り、ただ単に音楽を作るだけでは「音楽が主役」になってしまいます。

ではどうするのか。何らかのゲームの映像をイメージして、それに合う楽曲を作ればいいのか?
それも向かう方向としては良いと思うのですが、十分ではないと私は考えます。なぜなら、「映像をイメージする」だけであれば、映画・ドラマ・アニメなどの劇伴との差別化が明確にできないからです。
では、ループする音楽を作ればいいかといえば、それでもまだ弱いのではないかと思います。劇伴でも、そのような使い方をする例はあるためです。また逆に、ゲームにおいてもループしない楽曲が使用されるケースは往々にしてあります。

では、これらのものとゲームとの明確な違いは何か?という問いについて、ひとつの大きな答えは、「プレイヤーが自発的に内容に関与することができる」という点だと私は思います。
映像作品は、早送りなど明らかに通常でない見方をすれば別としても、同じ時間が経てば誰が見ても同じように場面が展開し、進んでゆきます。しかし、ゲームにおいてはそうではありません。プレイヤーが操作を行えば場面は展開していきますが、プレイヤーが何も操作しなければ、大抵の場合そうではありません。また、その操作の内容もプレイヤーによって千差万別であり、ものの1分も経てば、それぞれに見える・感じられるものは全く違ってきます。

こうした、明らかにゲームならではの要因を想定し、それに対してどのようにアプローチしていくか…残念ながら今回は、ここまで考慮されたものはなかったように思います(結果的にそのようにも扱える、というケースは別として)。
もちろん実際の現場では、様々な大人の事情(笑)などにより、そのようなアプローチを考えても実際に実装することはできないケースも多いのですが、もし今後また、みなさまがゲームを想定した楽曲、あるいは実際のゲームの楽曲を制作する機会がありましたら、曲自体の内容だけでなく、このようなことも考えつつ作ってみてはいかがでしょうか。

クレオフーガより

この度は大変多くの楽曲応募をいただきまして、改めましてありがとうございました。
書籍プレゼントにつきましては、楽曲をエントリーされた方を対象として厳正な抽選を行い、6名の当選者にお送りをさせていただきました。当選された方はおめでとうございます。今後の音楽制作のお役に立てていただければ嬉しく思っております。

ゲームミュージックコンテスト2014に参加していただいた音楽クリエイターの皆様、審査員の皆様、協賛してくださったリットーミュージック様に深く御礼申し上げます。

募集終了

RPG部門

エントリー期間
2014/08/28 木
〜 2014/09/14 日

アップロード
415

募集終了

アクション/格闘ゲーム部門

エントリー期間
2014/08/28 木
〜 2014/09/14 日

アップロード
114

このサイトで視聴するには
Adobe Flash Player 11.4以上が必要です。

オーディオファイルの読み込みに失敗しました。