「コーライティング・ワークショップin真鶴2017」開催レポート

2017/06/27 火

作詞家、作編曲家、歌い手などが真鶴に集結!

昨年5月の開催に続いて約1年ぶり3回目となる「コーライティング・ワークショップ(日帰り作曲キャンプ)」を2017年6月24日(土)に神奈川県の真鶴町にて開催。今回も多くの方にご参加いただき、盛況となりました。

本レポートでは、当日の様子が伝わるようふんだんに写真も取り入れながらレポートします。コーライティングの面白さを感じていただけるきっかけになれば幸いです。

「コーライティング・ワークショップ」とは?

本イベントは「クリエイターズキャンプ真鶴」内のイベントとして開催。チームで作曲を行う「コーライティング」の手法を体験してもらうことを主な目的とし、一般から募集した作編曲家、作詞家、歌い手等の音楽家を対象として実施。運営側でメンバーの組み合わせを決めたチームを結成し、デモ作品を1曲制作する内容が特徴の実践的なワークショップです。

オーガナイザー:山口哲一 氏
コーライティング・コーチ:伊藤涼 氏
運営:クリエイターズキャンプ真鶴2017実行委員会、一般社団法人真鶴未来塾、クレオフーガ

会場となる真鶴町地域情報センターに参加者が集合。はじめにオーガナイザーの山口哲一氏よりご挨拶。 本ワークショップ開催の経緯や概要、スケジュールについて説明がありました。

また、この度のイベントで全面的にご協力いただいている真鶴町役場からは卜部氏からご挨拶をいただき、真鶴町で開催するイベントについて「音楽で町を盛り上げたい」との想いも語っていただきました。

続いて、コーチの伊藤涼氏が講師を務めるコーライティングセミナーがスタート。まずは伊藤氏の自己紹介や経歴のご紹介。

そしてコーライティングについての解説へと進みます。はじめてコーライティングを経験する方も多いので、コーライティングを行うことのメリットや実際に行う時の注意点についてお話がありました。

コーライティングはそれぞれの意見をぶつけていくことによってより良い作品が生まれる。 日本人は謙虚で空気を読みすぎる傾向にあるが、皆があまり意見を言わないまま進めると無難な曲ができあがってしまう。 コーライティングにおいては「自分なんて」と思わず、自分の感性に自信を持ってどんどん意見を出し合ってほしい。 とのお話が印象的でした。

せっかく集まっているのでコーライティングをしっかり体験して感じて欲しい。
自分と合わない人がいたらいたで構わないし、もし良いチームであれば、イベント以降も引き続きコーライティングしてもらえば嬉しいとのことでした。

そしていよいよチームに分かれてのミーティングと制作がスタートします。チームは運営側で決定いたしますので、どんなメンバーと一緒になるのか参加者にとってはドキドキの瞬間ですよね。チーム編成は参加者からの事前ヒアリングを元に、各参加者の得意分野やチームごとの男女比などを考慮して設定しております。

会場2階の制作スペースに移動して各チームでのミーテングがスタート。まずは自己紹介から始まりどんな作品を作っていくのか相談をしていきます。時間的にお昼に差し掛かりましたので、用意されたお弁当を食べながら各チームのミーティングが進んでいきます。

各チームのリーダーがミーティングの結果を発表。チームとして目指す方向性、リファレンス曲(参考とする曲)、メンバーの役割分担について順番に発表します。限られた時間内で楽曲を制作していくので、各チームで方向性をきっちり決める作業はとても重要です。

各チームの方向性はそれぞれ個性があり、中には「日本と海外の架け橋となる映画のエンディングテーマ」といった壮大なテーマを設定するチームもあり盛り上がりました。

なお本ワークショップでは時間も限られるため「ファーストデモ」を発表するルールとなっています。ファーストデモとは、楽曲の基礎となるメロディとコードだけの1コーラス程度のものを言います。もちろん歌を入れてもいいですし、時間があればアレンジを作り込んでいただいてもOKとなります。

ここからは各チームごとに分かれての本格的な制作タイム。各自が持参した音楽機材や楽器などもセッティングして、曲の制作を進めていきます。機材もチームごとに特色がありますね。

制作時間中はコーチの伊藤涼氏が定期的に各チームを巡回してアドバイスを行います。各チームの参加者からの質問や悩みなどの相談にのったりしていました。

終盤に差し掛かってくると、残り時間が少なくなってくることの焦りで各チームに緊張感が高まっているのを感じます。歌入れをバタバタと行う光景が見られ、発表時間ギリギリまで作業を行っているチームが多かったです。

いよいよ最後のイベントとなるデモ試聴会です。全員が再び集合し、各チームで制作した曲を順番に聴いていきます。

今回は特別ゲストとして、中島美嘉「LIFE」、Ms.OOJA「Be…」、NEWS「チャンカパーナ」、乃木坂46「走れ!Bicycle」など数々のヒット曲を送り出した作曲家のヒロイズム氏にもお越しいただきアドバイスをしていただきました。

発表方法については、制作した音源を再生するやり方のほか、ピアノで弾き語りを行うチームや、オケだけ制作して歌は生歌唱を行うチームもあり盛り上がりました。

講師陣からの実践的なアドバイス

コーチの伊藤涼氏及びゲストのヒロイズム氏からコメントをいただいたアドバイスの一部をご紹介します。

  • サビの盛り上がりが足りない。各パートでもっとメリハリをつけて印象の強いサビにする。
  • Bメロの後半からリズムにも変化をつけるなどして、もっとビルドアップしてサビに繋げられると良い。
  • リファレンス(参考曲)を意識し過ぎた影響か、ただ単に似た曲になってしまっている。
  • 曲としての枠組みが弱い。Aメロから順に組み立てていくだけでなく、サビから作っていくやり方も良いのではないか。
  • 歌詞についてもサビをもっと印象的にする。メロディーに言葉を当てはめる作業をもっと大事にして欲しい。

全体を通じて、アレンジの作り込みというよりメロディーやサビについてのコメントが多かったのがとても印象的でした。 楽曲の顔となるメロディーやサビの重要性を感じました。

デモ試聴会の終了後には軽食をご用意しての簡単な交流会を開催。各チームで交流を深めたり連絡先を交換したりされていました。また、熱心にコーチに質問をする参加者もいたのが印象的でした。
以上でイベントの全ての内容が終了となりました。参加された皆さま、関係者の皆さま誠にありがとうございました!

コーライティング、誰とやる?

コーライティングに興味を持って実際にやろうと思っても「誰とやるか」という問題でなかなか機会がない方もいらっしゃると思います。このワークショップでは運営側で強制的にチームを組まされますし、コーライティングの実践的な進め方も体感してもらえるという意味でおすすめだと考えております。

今後も開催していきたいと考えておりますので、興味を持たれた方は次回以降のイベントでのご参加を是非ご検討ください。

「コーライティング」をもっと知りたい方へ

最先端の作曲法 コーライティングの教科書 役割シェア型の曲作りが、化学反応を起こす!

今回のワークショップのオーガナイザーとコーチを務められた山口哲一氏と、伊藤涼氏のお二人が共著で執筆された書籍です。

コーライティングのノウハウや実例を惜しげも無く披露されていますので、コーライティングに興味を持った方、より深く知りたい方は是非お読みください。

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